第1回 妊娠の危機!ダイオキシン問題 (全6回)

エシカルライフ

 

母親になって、29年経ちます。

今や二人の子どもたちはそれぞれの仕事や生活に忙しく過ごしているようです。昨年は孫も生まれ、一区切りということで私が「エシカル」と関わっていくきっかけを振り返ってみたいと思います。

 

私が地球環境問題を自分事と捉え始めたのは第一子を妊娠した頃、ちょうど30年前になります。当時、焼却ゴミから出るダイオキシン問題が社会問題になっていて、母乳を通じて胎児にも影響があると伝えられていたことから、食材の買い出しにもいったい何を食べたら良いのだろうと不安な日々を過ごしていました。

そうは言ってもお腹の子どものために食べないといけないし…悩んでいても仕方がないということで、せめて自分からは良くないものの排出はやめようと、買い物の際にレジ袋を辞退するようになりました。当時は、スーパーでレジ袋を辞退するとレジ係の方に嫌な顔をされたり、マイバッグで買い物をしていると万引きだと疑われて私服の警備員さんがピッタリ付いてきたりするような時代でした。自分だけのためだったらきっとしない、そんなことができたのはお腹の子どものため、必死だったんだなと懐かしくもあります。

 

その後、子どもは無事生まれ、私は幼稚園に勤め出し慌ただしく過ごしているとき、ドイツで暮らすことになったのです。

その頃ドイツは環境先進国として有名で、特にゴミは燃やさずリサイクルとかレジ袋は有料など、当時の日本では考えられない制度だということで、「紙おしめが禁止だったらどうしよう」などとズレたことを考えて4歳の長男と生後3か月の長女を連れ家族4人で渡航をしたのが1998年の春。
当時の日本は、歩道がない道が多かったり、駅のホームでは「邪魔になるので畳んでください」と表示されていたりでベビーカーは危険で不便だと思っていた私は、ベビーカー無しで赤ん坊と幼児を連れ、飛行機に乗り込んだのです。

ドイツはベビーカー天国だということも知らず。

目からうろこの3年間のドイツ生活だけでなく、むしろ帰国してからの方が諸々カルチャーショック。そんな、私が地球温暖化問題に関わることにつながるエピソードをできるだけ楽しくお伝えしていけたらと思っています。

 

2000年頃の山本さん

 

NPO法人ECOフューチャーとっとり 山本ルリコさん

1998年から3年間、家族とともに環境先進国ドイツで生活。帰国後、鳥取環境大学で2年間環境問題を学ぶ。
現在はドイツで経験したことを家庭に生かす生活提案や、とっとり環境教育・学習アドバイザーとして環境に関わる活動をしている。

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