ペンネーム :ベルママ
第三子で予定帝王切開ということもあり、入院準備もほどほどにのんびりその日を待っていました。
ところが手術予定日よりも10日前の早朝に突然陣痛が始まりました。
37週1日です。
病院に着いてすぐ緊急帝王切開になり息子の泣き声が聞こえて無事に生まれて良かったと喜んだのも束の間、子宮からの出血が止まらず救急搬送されることに。
意識が朦朧とする中、まだ寝ていた上の子ども達とちゃんと朝に話をしてこなかったこと、産んだばかりの赤ちゃんを抱っこしてあげられていないこと、絶対後悔するから死んだらダメだと考えていました。
そして救命救急や産婦人科の先生方のおかげで一命を取り留め、術後の回復も良く息子の待つ産婦人科へ4日後には転院できました。
初めてちゃんと息子の顔を見た瞬間、言葉では言い表せない感情が溢れ出し涙が止まらなくなり、小さなその体を抱くことができて生きてて良かったと心から思いました。
とても大変な経験をしましたが、母として何倍も強く逞しくなったはずです。
これから先、さまざまな困難が起きてもあの日のことを思い出して家族と共に乗り越えていきたいと思います。
最後に息子へ。
元気に生まれてきてくれてありがとう。
私に生きる喜びを教えてくれてありがとう。
私達夫婦に大切な宝物が増えました。
あなたを抱くことが出来て、今本当に幸せです。
※ここで紹介しているエッセイは「産後ケアやわらかい風」より寄稿いただきました。