ペンネーム:うたのパパ
早いもので、娘が産まれてから2年の歳月が流れた。
1年前から妻は仕事に復帰し、同時に娘が保育園に通い始めた。以来様々なことを感じるが、その中でも、娘がすでに一人の人間としての人生を歩みつつあるということが一番印象深い。
我々の見ていないところで娘は様々な他者から刺激を受け、その都度自分の頭で考えて行動している。その逞しさたるや、すでに子ども同士のケンカの仲裁や、後輩の身辺の世話といった範囲にまで及んでいる。
と同時に、心身ともに良い意味でのストレスを感じていることも見て取れる。金曜日の夜ともなると疲れ切って19時台に寝てしまうことはしばしばだ。家では園で見せないような甘えた行動を見せることも多い。
こんな時、私が唯一大切にしているのは、簡単に「ちゃんとしなさい!」みたいな言葉を使わないことだ。
家は私にとってはもちろん、娘にとってもオフモードでいられる大切な場所だと考えるからだ。もちろん僕も娘の要求に応えないことはしばしばだが、そうやって互いが「まぁ良いか。オフだし。」という心持ちになれる場所として家が大事だということもこれまでの日々で学んだ大切なことだ。
家をそういった思いやりの場にするためには、家族みんながそれなりの余裕を持って生活を送ることが大切だと思う。
そういった意味でも、これからも普段から家族と過ごす時間を大切にしたい(家事はもちろん平等に)。また、そういった見過ごしがちな「生きやすさ」を共有できる社会づくりに少しでも貢献していきたいと思う。大切なことを気づかせてくれた娘と妻よ、ありがとう。これからもよろしくね。
※ここで紹介しているエッセイは「産後ケアやわらかい風」よりご提供いただきました。