第14回 私の育休の使い方

 

 

 

ペンネーム:ふとまゆ父

 

 

 

結婚から3年、なかなか子どもに巡り会えず妻と悲しさを共有することもありましたが、体外受精を経て第一子を授かりました。

 

しかしその後、妊娠2ヶ月目に妻が勤務先で出血。

緊急入院し、母子共に無事ではあったものの妻に無理をさせていたのではと心苦しくなりました。

 

そんな出来事もあって、妻の産休前の話し合いでは、出産経験のある義妹のアドバイスもあり里帰り出産をすることにしました。また、自宅に戻ってからの3人だけでの生活に夫婦共に不安があったので、私も1ヶ月の育休を取って妻の実家でサポートをしながら過ごすことも決めました。

 

そんなわけで妻は産休に入ると間もなくして鳥取の実家、

私は京都の自宅と、別れての生活となりました。

 

その後、妻は娘を無事出産。出産の立ち合いはコロナ禍、かつハイリスク出産のため制限され断念となったので、2週間後に退院した娘とはじめて顔を合わせることができました。

 

「ほんとに自分の子なんか?!可愛いすぎん?!」

と、

とても嬉しかったのを覚えています。

 

そして、いよいよ私の育休はスタートしました。

 

この育休では妻の両親の手も借りながら「妻だけの時間を作る」ことができるようにと考えていたので、この間私ができるだけのことを体得して自宅に戻ってからも実践しようと取り組みました。

初めは娘をどう抱っこすればいいのかすらも戸惑いましたが、回数を重ねるうちに余裕も出てきました。

 

また、妻の状態から出産の大変さも改めて知りました。

帝王切開の傷や落ちた握力、体のあざ。出産後の生活サイクルの大変さに加えて、受けたダメージは身体のいたるところで確認でき、妻への感謝はもちろんのこと、私が不在であった間も妻に寄り添ってくれていた娘に対しても感謝の気持ちがこみ上げてきました。

 

育休中は「ほんの1ヶ月」でしたが、「されど1ヶ月」でした。娘の成長は目覚ましく、気づけば「こんな重かったかいな?!」と驚き、時には会話に相槌を打ってくれるような気がして、とても温かな気持ちになりました。

 

 

私は今回はじめての出産と1ヶ月の育休を経験し、もし次があれば3ヶ月〜1年以上は育休を取りたいと思っています。

 

父親が子どもとスキンシップが取れ、妻が自分の時間にリフレッシュできるのであれば、育児に関わる第一歩として良い機会だと思うからです。

また、話し合いはとても大事ということも感じました。

私は鈍感なので妻の細やかな気づきを知ることで、お互いの考えを理解して、良い解決へと導いてくれているように感じています。

 

 

今後は娘の成長と共に今とは違った問題にも直面すると思うのですが、娘の新しい一面を見つける瞬間を楽しみに過ごしていきたいと思います。

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