ペンネーム:ぽんこつパパ
2022年9月は僕たち家族にとって一生忘れられない、とても特別なひと月となりました。
まず、帝王切開で生まれた子どもの呼吸が安定せず、NICUに3週間近く入院することになったこと。
その間、子どもとの対面はコロナ禍でほぼ許されず、ようやく巡り会えた時は喜びもひとしおで、退院日には子どもを抱っこしながらロビーで大泣きしました。
無呼吸症状のあった子どもの回復を見守ってくださった病院の方々には感謝しかありません。
そして、高齢出産となった妻の体調も不安続きでした。
帝王切開後の痛みに耐えながら退院できたと思いきや、数日後には真夜中に意識が飛ぶほどの激痛が襲い、
急遽、救急車を呼ぶことに。
診てもらうと膀胱に1リットルの尿が溜まっていたことに衝撃を受けました。
排尿も無事に終わり、安心して自宅に戻れたと思った数時間後、今度は膣から大量の出血があり、
またもや病院に直行。
すると今度は子宮内の動脈瘤が破裂していたことがわかり、緊急カテーテル手術が行われることに。
出産時と合わせて無事を祈り続けた時間は、人生で一番長く感じた待ち時間でした。
文字通り、命懸けの手術を生き延びてくれた妻と、彼女を見守ってくれたすべての存在に、心からの感謝と労いの気持ちを送りたいです。
ちなみに、出血した際に自宅に長く留まらずに病院に直行することができたのは、その日がたまたま子どものNICU退院前日で母子同室宿泊日と重なっていたためでした。
結果、大量出血で貧血状態の中でもすぐに手術を受けることができ、彼女のいのちは取り留められました。
「子どもが救ってくれたいのちだね」と今でもよく話しています。
いのちを支え、いのちに支えられながら日々の生活があること、そしてあなたと共にいられることの奇跡を改めて大切にしたい。
私たち家族にとっての出産と誕生は、そんなとても特別な出来事となりました。
子どもの誕生という出来事はもちろん、今、夫婦と12歳の子どもを含めて、家族4人でいられること自体が奇跡なのだと深く感じています。