第2回 私は良いママ?悪いママ?

 

 

今回答えてくれるのは―

大平山金毘羅院 副住職 池上 裕全さん(男の子2人、女の子1人の3児の父。)

   

 

先日妻がママ友から聞いたことを話してくれました。

そのお母さんは、「子どもを産む前はすごく優しくて、いいお母さんになれると思っていたのに、

実際に子どもを育てるようになったら、すっかり鬼ババになってしまった。」とお話ししたそうです。それを聞いて、「その気持ちわかるなぁ。」とママではないけど思いました。

僕だってお坊さんの端くれで、心の揺れを抑えて、怒らず、イライラせず、ストレスを溜めずを目指しています。

だけど、こと子育てに関してはなかなかうまくいきません。子どもに怒りすぎて、後々反省することもしばしばです。だから、そのお母さんの気持ちはよくわかる。

これが他人事であれば、「子育てってそういうものだから、あまり気にしすぎない方がいいですよ。」と簡単に言えますが、自分の事となるとそうは思えず、

「自分の器が小さいからだろうか。」とか「うちの子に何か問題があるんだろうか。」という風に考えてしまいます。

 

他人事だと冷静に判断できますが、自分の事となるとうまく処理できないですよね。お寺でよく話をするのですが、「私」という人間は縁(えん)が積み重なって作られていると言います。生まれた場所や時代、どんな家に生まれたか、そういう環境によって人は作られるので、「私」という確固たるものはないんですよ、という教えです。だからもし「私」が200年前のイギリスに生まれていたら、きっと今の「私」とは全然違う人になりますよね。

 

そういう色んな環境の組み合わせで「私」が作られている。「子育て中」というのも環境の一つです。そしてそれは、いっぱい腹が立つし、余裕もなくなる環境です。だって子どもって、言うこと聞かないし、余計な手間を増やすし、自分の時間もなくなります。

 

だから子育てをしてて腹が立つのは、お母さんの心に問題があるわけではなく、今はそうなりやすい環境にいるからなのです。子どもが育っていけば、いつかその環境も変わります。今はすっごく大変かもしれませんが、その状況がずっと続くわけではありません。だからぼちぼちと乗り越えていきましょう。たぶん僕も子育てが終われば立派な落ち着いたお坊さんになれるのだろうと思います。

 

お寺でのご祈祷、ご供養、ご相談などの他、不定期で仏教講座を行っています。お寺では悩み相談や家相、方位の相談なども受けています。

 

金毘羅院HPはこちら:https://oohirasan-konpirain.com/

 

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