ペンネーム:あきはママ
皆さんこんにちは。
私は4月から鳥取市内の産後ケア施設「やわらかい風」に勤務している保育士です。
3年前我が子の出産後にこちらにお世話になったご縁で、今こうしてここにいます。
娘を出産したときの私は大きく落ち込んでいました。
正期産には入っていたものの、健診の日に赤ちゃんの心拍が下がり、
緊急帝王切開となったからです。
出産に向けてまだどこかで安心していて心の準備もできていなかった私は、急な出産に戸惑い、ホルモンバランスが崩れたことにより、これから始まる育児に全く自信がもてず苦しい日が続いていたのです。
そんなどうしようもなかったときに、家族と一緒に決めた「やわらかい風」での一時預かりの利用。
利用された方は同じ気持ちになられた方も多いと思いますが、ここはとてもアットホーム。
昔から知っていたような、ふっと肩の力が抜けるような。お部屋の中はゆっくりとした時間が流れ、タイムスリップしたかのようです。
当時利用していた私はそんな風に感じていました。利用した4カ月間、娘と離れる時間を持てたことでわが子の可愛さに余裕をもって感じられるようになったことや、夫婦にとって頼れる場所があることで安心できるのはとても心強かったです。
その後、時々遊びに来る程度だった私に「手伝ってよ」と突然言ってきたのが代表の川口でした。
産後の職場復帰をどうするかまだ考えてなかったのですが、川口は私に
「ここに必要な人は、訪れる人を思い行動できる人。無理して働かない。楽しく、ありのままで」
そんな風に声をかけてくれたのでした。
自ら家に咲いていたからとお花を持って来たり、庭のお手入れをしたり。
手作りの飲み物、ジャム、ヨーグルト、お野菜、パン。服、おもちゃ、キルトなど沢山の寄付。
毎日誰かが、温かい心をやわらかい風に運んできます。
「やわらかい風」が娘と私を迎え入れてくれたあの日。
孤独を募らせた初めての子育てのスタートでした。
3歳の誕生日を迎えた娘は活発でとっても元気です。よくぞここまで成長してくれたと、命を授かってよかったと深く思うのです。
今度はわたしが恩返しをさせて頂く番です。
感謝の気持ちをこめて。よろしくお願いします。