コロナ禍で出産・産後・育児を経験してみて思うこと

こんにちは、さきちです。

長女(3)&次女(1)という2人姉妹の育児に奮闘中の35歳(年女)です。

昨年の4月に次女が生まれて、4人家族となった我が家。

次女が生まれる少し前から、”新型コロナウイルス”が世界中で感染拡大を始め、1年以上経った現在でもいまだ収束していません。

新型コロナウイルスが猛威を奮い始めた頃、私はちょうど妊娠後期。

体調管理・体重管理により一層気を付け、鳥取県で出産に挑みました。すでに立ち会いも面会も禁止となっていた病院だったので、出産後も、退院するまで誰とも会うことはできませんでした。

産後は実家の母が東京から来ることができなくなったので、生まれたての赤ちゃんを生かすため、夫婦で一致団結して(眠い目をこすりつつ)なんとか頑張ってきました。

あれから1年…

…心身共に、疲れ方がハンパじゃない!と痛感しています。笑

長女を産んでから3歳年齢を重ねていることを加味しても、疲れがひどいです。

コロナ禍での育児をしていて思うことは、「精神的な我慢」や「見えない緊張感」が人の心の”疲労感”を増幅させているのではないか、ということ。

外出時のマスクや手指の消毒に加えて、「大きな声や笑い声を控えること」や「人と距離を取ること」など、何をしていても”ウイルスの存在”が頭をちらつきます。

自分だけならまだしも、「ウイルス」のことなどよく分かっていない無邪気な子どもにも、この我慢を強いることが、親としては結構しんどかったりもします。

そして、鳥取や隣県へも感染が広がってきたことを受けて、感染リスクが少しでも減らせればと、なるべく人の多い場所は避け、家で過ごすことが多くなりました。

この1年、旅行はもちろん、私の実家への帰省もできていません。

「子どもたちに、本来ならばさせてあげられていた経験を、させてあげられていないのかも…」と思うと、親としては何とも言えず暗い気持ちになります。

「だけど、みんな同じ。みんな我慢しているのだから」と、

このような気持ちを吐き出すこともあまりしませんでした。(そして気持ちをため込んだしんどさから、夫に八つ当たりしてしまうことも増えました。)

振り返ってみるとこの1年、皆一様に”自粛”という言葉を使って、足並みを揃えるよう求められてきたと思います。

誰か1人が感染することで、一気にウイルスが拡大してしまう恐れがあるからです。その恐怖と闘いながらそれぞれが生活してきました。

「みんな同じ我慢をしているのだから、辛くても頑張らなきゃ。」と。

でも、今、私の気持ちは少し変わり始めています。

考えてみれば、職業も、健康状態も家族関係も、一人一人違う中で

「みんなが我慢しているのだから」と気持ちを押し込めて耐えるのは”ちょっと違うのではないか?”と感じたからです。

ストレスに強い人もいれば弱い人もいるし、

家族と話すことが出来る人もいれば、一人の人もいる。

持病がある人もいれば、比較的健康な人もいる。

「とにかく今は自粛!」と自分に言い聞かせながら、家事に育児に仕事にと日々のしんどさをこらえてきましたが、やっぱりその「辛さを感じている度合い」には、個人差が大きいのではないかと思います。

自分が「辛い・しんどい」と思えば、やはり吐き出すことが必要です。ストレスを解消する必要があります。
そこには、他人の物差しを挟む余地はないんだろうと思いました。

もし、今少しでもしんどい思いを抱えているなら、誰かと分かち合うって本当に大切なことだと思います。
私も遠くに住んでいて会えない母や友人とテレビ電話で話したりすることが、気持ちの拠り所となっています。

コロナ禍においても「自分の気持ちと素直に向き合う」という当たり前の大切さに、改めて気付きました。

みなさんもこんなご時世だからこそ、自分を今まで以上に大事にしてあげてください。

(おしまい)

さきち
sakichiママライター
東京出身、山陰生活13年目。二児の母(長女3歳、次女0歳)です。 「なかなか疲れが取れない体を変えたい!」と、最近筋トレを始めたアラサー。 釣り好きの夫と子どもたちの4人家族。鳥取は夫の地元です。

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