子どもを持つ前の私とママになった私。見えない境界線を渡った。

こんにちは。

 

過去から現在、そして未来へと時間は途切れることなく続いているわけですが

「子どもを持つ前の自分」と「ママになった自分」。

 

自分はずっと同じ”自分”を生きているようで…

だけど改めて振り返ってみると、やっぱり違う。

 

そんな風に思ったお話です。

 

ママになる前の私

30代前半で第一子を産んだ私。

 

周りにはすでにママになった友達も多くいました。

学生時代、頼りなく感じた友達も

すでにしっかりとした”ママ”になっているように見えました。

 

「自分はきちんとしたママになれるだろうか」

不安でいっぱいでした。

 

あれから4年。

きちんとしたママになったかかどうか自信はないけれど、

以前とは随分変わった気がしています(笑)

 

ヒールはめったに履かなくなった

子どもを抱っこしているとき、転ばないように。

子どもをすぐに追いかけられるように。

 

ヒールは靴箱の隅にしまわれ、普段はほぼほぼスニーカー。

履くとしても、ぺたんこのパンプスです。

 

髪の毛をバッサリ切った

出産前はロングヘアだったけれど、今はショートヘア。

 

授乳のときに結ぶのが面倒だったり

子どもに思い切り引っ張られたり

何よりお手入れをする時間がないので…(笑)、

 

ママになってから徐々に徐々に短くなっていき、二人目を出産する前にショートヘアにしました。

 

美容院に行く頻度は上がるのですが

普段のケアが楽なのと、ショートでも色々な形が楽しめるのでとても気に入っています。

 

「母親としての自分」を好きになる

 

子どもを産む前、そして産んでからすぐは

「母親になることで何か自分の中で大事なものを失うのではないか?」

という漠然とした不安がありました。

 

とても可愛い自分たちの赤ちゃんを抱くことができた幸せの中でも

正体不明の不安を抱えていたのも事実です。

 

でも、子どもが熱を出したとき。

心配でたまらず、自分のことなんてどうだってよくなりました。

 

子どもが吐いたもので自分の服が汚れても

子どもが無事ならそれでいい、そんな風に思えました。

 

歯が生えた。

寝返りした。立った。歩いた。

ご飯をたくさん食べられた。

 

そして、初めて「ママ」と呼ばれた。

 

子どもの成長がうれしくて、ちょっと寂しくて、誇らしい。

 

こんな感情が自分の中にあることを知り、

自分よりも大切だと思えるものがこの世にあることへの喜びを感じました。

 

母親になるってすごいこと

子どもを産む前は

どんなに想像を巡らせても

ママになった自分の顔や態度、その生活を明確に捉えることはできませんでした。

 

でも、ママになった今は

「子どもと一緒に歌ったり、踊ったり、泣いたり、怒ったりしているよ。

とても大変だけど、それ以上に楽しいことがあるよ。」

と伝えることができます。

 

この4年間のどこかに、”ママという役割がしっくりくる”という

自分にとってのぼんやりとした境界線があったのかもしれません。

 

改めて、私を母親にしてくれた夫と子供たちに「ありがとうね。」と伝えたいです。

 

(おしまい)

 

 

さきち
sakichiママライター
東京出身、山陰生活13年目。二児の母(長女3歳、次女0歳)です。 「なかなか疲れが取れない体を変えたい!」と、最近筋トレを始めたアラサー。 釣り好きの夫と子どもたちの4人家族。鳥取は夫の地元です。

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